憧れの50キロ

 

昔 中学生の頃 私は 体重が50キロになるのが 夢だった。

保健体育の時間に

「女性は年頃になると 丸みをおびてくる。」

と 習ったりしたので、

丸みをおびると 50キロくらいになる。

おいしいものを きちんと食べれば 大人になれる。

はやく50キロになりたい・・・はやく50キロになりたい・・・

言い換えればそれは 「はやく大人になりたい」であり、

あの頃の私は いつも漠然とそうおもっていた・・・

 

子供の運動会を見ながら急に思い出して、

近所の友達にそのはなしをしていた。

「へ〜 変わったこと考えていたんだね。50キロになりたいだなんて!」

すると後ろから 彼女のおかあさんが、笑いながらこういった。

 

「奥さん 今でも50キロになりたいんじゃなあ〜い?」

 

あ〜らららっ・・・

そういえば はるかに50キロを通り越した今

おばあちゃんの意見はあまりにもドンピシャリ!でした。

70歳を過ぎたスーパーおばあちゃんのブラックジョークは 

あまりにもあっぱれでした!

そう、あれから50キロは ず〜とわたしの憧れです。

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