その5

家出のこづち

うちの やんちゃ娘が小学生だった頃の話です。
娘 「ねえ・・・イエデノコヅチの出てくる話って なんだっけ・・・」
私 「はぁ?イエデノコヅチ・・・?どうしたの?何か家出したくなることでもあったの?」
娘 「ちがうよ・・・ほら、よくお母さんがはなしてくれたじゃない!」
私 「???」「イエデノコヅチねぇ・・・?そんな話したかなあ。ドラえもんかなんかで やったんじゃあないの?」
  「イエデノコヅチ〜!とかいってポケットからこづちをだして振ると、どこかへ家出できちゃうとか・・・」
私 「ねえ。本当に何かあったの?家出のこづちがほしくなるようなこと・・・」

母親として私はどうしたらよいのでしょう・・・。家出したくなるほど、この子をきづつけてしまったのでしょうか?私は、しんぱいになってしまいました・・・

すると娘、
娘 「ほら、何だっけ・・・お母さんが、よくはなしてくれたじゃあない!お姫様がね イエデノコヅチをもって、何とか言って振るとさ、男の   子が大きくなるはなし・・・」
私 「男の子が大きくなる話・・・って、もしかして 一寸法師?」
娘 「ああぁ・・・そうだ、一寸法師だ!それだ、一寸法師!」
私 「ええっ じゃあ、いったいなにがイエデノコヅチなの?あれはウチデノコヅチでしょう?」
娘 「ああ そうか、だって『イエ(家)』のこと『ウチ』って、いうじゃない!」
私 「・・・・・・」「なんという勘違い・・・」

子育てって、思わぬことがおおいものです。それがまた楽しいのですが・・・

 

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